外交部報道官,米ASEAN非公式首脳会議について
2016-02-25 10:54

外交部(外務省)の洪磊報道官は17日の定例記者会見で、米ASEAN非公式首脳会議に関する質問に答えた。

最近、米国とASEAN諸国はカリフォルニア州で非公式首脳会議を行った。会議は共同声明で争いの平和的解決、地域および海上の平和・安全の維持などに言及した。

これについて洪報道官は「以前指摘したように、われわれは米国とASEAN諸国の関係発展を歓迎すると同時に、この関係は地域各国の積極的な相互作用と協力、地域の安定と発展に資するものであるべきだと考えている」と指摘。

「われわれは、少数の国が今回の会議で南中国海問題を大げさに宣伝しようと企てたが、圧倒的多数のASEAN諸国は賛同しなかったことにも留意している。こうしたやり方は域内諸国間の相互信頼を損ない、南中国海の平和・安定維持に向けた域内諸国の努力を妨害し、さらには破壊さえするからだ。中国側はASEAN諸国と共に、引き続き地域の平和・安定維持、争いの平和的解決のために建設的役割を発揮することを望んでいる」と述べた。

中国・ASEAN関係についての問題に、洪報道官は「中国側はASEANとの関係を一貫して強く重視し、発展に尽力している。また、ASEANが全ての対話パートナーと友好協力を発展させ、地域の平和・安定・発展促進に積極的な貢献をすることを歓迎している」と述べた。

洪報道官は「中国はASEANにとって最も活発で、最も特別な対話パートナーだ。中国とASEAN諸国は山水相連なる友好的近隣国であり、早くも1991年に対話パートナーシップを、2003年には戦略的パートナーシップを構築した。ASEANと初めて戦略的パートナーシップを構築した対話パートナーだ。双方の政治的相互信頼は強化され続け、各分野の実務協力は成果に富む。中国は初めてASEANと自由貿易圏を構築し、すでに7年続けてASEANにとって最大の貿易パートナーだ。昨年、双方間の貿易額は4722億ドル、直接投資額(金融除く)は累計1500億ドルを超え、人的往来は延べ1800万人を超えた。昨年11月の中国・ASEAN首脳会議で、双方は自由貿易圏高度化議定書への調印を順調に完了するとともに、戦略的パートナーシップを実行に移す3期目の「行動計画」を成功裏に策定し、今後5年間の協力の方向を示した。

洪報道官は「今年は中国とASEANが対話関係を構築してから25年、双方が共に決めた中国・ASEAN教育交流年でもある。双方は今年9月に対話関係構築25周年記念首脳会議を開催する。われわれはASEANと共に、一連の慶祝活動を通じて各分野の実務協力を深化し、中国・ASEAN関係をさらに新たな段階へと押し上げることを期待している」と述べた。

「人民網日本語版」2016年2月18日

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