王毅外交部長,日本の河野太郎外相と会談
2018-01-31 14:07

    王毅・外交部長は28日北京の釣魚台国賓館で訪中した日本の河野太郎外相と会談した。

    王氏は次のように述べた。今年は中日平和友好条約締結40周年にあたるが、40年間、両国関係は尋常でない歩みをたどった。双方は初心を忘れず、条約締結の精神に立ち返り、正反両面の経験と教訓を汲み取り、平和・友好という大方向をしっかりおさえて、両国関係がたえず改善に向かうようにすべきである。双方は四つの政治文書の精神と4項目の原則的共通認識に百パーセント従い、歴史を鑑に、未来に向かうことを堅持し、両国関係の政治的基礎を確実に守るべきである。双方は政治的相互信頼を築くべきであり、日本側が根っこの部分で対中認識をしっかりおさえ、本当に中国をライバルではなくパートナーとし、中国の発展を脅威ではなくチャンスと見なすよう希望する。双方はすでに敏感な問題の適切な処理について原則と規準を確立しており、日本側が信用を重んじ約束を守り、ルールにのっとって事を運び、「一つの中国」の原則に基づいて台湾問題を処理し、チベット、新疆関連問題における中国の主権と安全保障上の権利・利益を確実に尊重するよう希望する。

    これに対し河野氏は次のように述べた。日中両国はそれぞれ世界第3と第2の経済国で、安定した日中関係は両国の利益に適うだけでなく、国際社会全体の利益にも合致する。日本としては、日中平和友好条約締結40周年と中国の改革開放40周年を契機に、原点を銘記し、初心を忘れず、戦略的互恵の精神と「互いに協力パートナーになり、互いに脅威とならない」というコンセンサスにのっとって、日中関係を新たな段階に推し進めるようにしたい。引き続き1972年の日中共同声明の規定に従って台湾問題を処理する。チベット、新疆の事柄は中国の内政だと考えており、問題を適切に処理したい。

    双方は今年の条約締結40周年記念を契機に、各レベルの往来を強化し、文化、地方、メディア、青少年などの分野で多様な形式の交流を繰り広げ、両国関係が正常な軌道に戻るために良好な世論面、社会面の基礎を築くことで合意した。双方はハイレベルの往来が両国関係の改善・発展をリードする重要な役割を果たすことを確認し、新ラウンドの中日韓首脳会議を早急に開催するとともにそのための環境づくりを進めることで合意した。双方はそれぞれの比較優位を十分に発揮し、互恵協力を強化し、共通の利益を拡大すべきことを確認した。日本側は「一帯一路」建設に参加し、第三国での協力を模索することに積極的姿勢を表明した。双方は両国の海空連絡メカニズム確立で原則的一致したことに歓迎の意を表し、早期に調印、実施したいとした。また共に努力して、東海を平和、協力、友好の海にすべきだとした。双方は自由貿易体制を共同で守り、地域の経済統合を加速し、開かれた世界経済を築くことで合意した。

    双方は朝鮮半島の核などの国際・地域問題についても突っ込んで意見を交換した。

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