日本から周恩来総理の故郷に届いた感謝状
2020-05-13 16:45

「中国国内の新型コロナウイルス感染状況がまだ予断を許さない中,貴学院が当校に,マスク5200枚とサーモガンを寄贈してくださったことに,心から感謝しています.貴学院が周総理の偉大な精神を受け継いでおられることを,私たちはひしひしと感じています.この深い親睦に背くことがないよう,大切に活用させていただきます」.421日午前,江蘇淮安恩来幹部学院は,日本の創価大学の田代康則理事長,馬場善久学長から送られた感謝状を受け取った.人民日報が報じた.

創価大学と恩来幹部学院の友好関係は,周恩来総理との縁がきっかけだ.197412月,周総理は,訪中した創価学会の会長で,創価大学の創始者である池田大作氏と会見した.翌年,創価大学は,新中国成立後第1陣となる中国人留学生を受け入れ,両国の学生は共に桜の木を植樹し,「周桜」と命名した.その木々は毎年少しずつ生長し,両校の友誼もずっと保たれてきた.両校も,交流や訪問活動を頻繁に展開しており,さまざまな分野で関心を寄せ合い,励まし合ってきた.

今回の新型コロナウイルス感染の流行に際して,恩来幹部学院には122日と27日に,創価大学からお見舞いの手紙が届いた.手紙には,中国の新型コロナウイルス感染状況に心を痛めていること,そして,全校の学生教員の健康を祈っていることが綴られていた.

2月下旬以来,日本でも新型コロナウイルス感染拡大が深刻になり,創価大学がマスクサーモガン不足に直面していることを知った恩来幹部学院は,教員職員出勤再開初日の312日に,会議を開き,淮安市が友好都市や友好交流都市に医療物資衛生用品を寄贈しているのを踏まえて,創価大学にもマスクなどを寄贈することを話し合った.

恩来幹部学院の黄桂林副院長は,「当校はさまざまなルートを通じて,あれこれ手を尽くして使い捨てマスク5000枚,KN95マスク200枚,サーモガン4台を調達し,できるだけ早く日本に発送できるよう計画した」と話す.

しかし,発送が完了するまでは,いくつものハードルを越えなければならなかった.例えば,日本の郵便局では中国との間の国際郵便が一時停止となっており,中国の宅配企業に連絡すると,貨物が滞留する状況が発生していた.最終的に,地元の郵政当局と連絡を取り,当局の協力を得てようやく発送の手配をすることができた.320日,その貴重な衛生用品が日本へ発送された.

49日,物資が入った最後の一箱が創価大学に届いた.創価大学北京事務所のスタッフ上野理恵さんは,「この物資は本当に役に立ちます!」と感謝の言葉を寄せた.

沿海地域である江蘇省は,63ヶ国339都市と友好都市提携を結び,428都市と友好交流都市提携を結んでいる.

316日,無錫市から,使い捨て医療マスク6万枚と医療用防護服1500着が友好都市である日本の相模原市と韓国の金海(キメ)市,蔚山(ウルサン)市に発送された.同月18日,蘇州市がイタリアのヴェネツィアに寄贈したサージカルマスク2万枚が積み込まれたチャーター機が上海からミラノに向けて飛び立った.また,揚州運河沿いにある世界運河歴史文化都市協力組織は,企業と共同で,27ヶ国,20以上の国際機関に,使い捨て医療マスク合わせて1万枚以上を寄贈した.

 

「人民網日本語版」2020513  

Suggest to a friend:   
Print