駐名古屋総領事劉暁軍『中日新聞』に署名入り文章を寄稿
2020-02-10 15:37

 

 2020年2月9日、駐名古屋総領事劉暁軍は『中日新聞』に「新型肺炎対策共に手を」をテーマに署名入り文章を寄稿した。全文は以下の通りです。

 新型コロナウイルスによる肺炎の発生以来、中国武漢への温かい支援と励ましの言葉をたくさんいただきました。中部地域各界と華僑華人団体による寄付と物資の発送は毎日のように行われています。そんな中、武漢に支援物資を一番早く届けてくれたのも日本政府のチャーター機第一便でした。

 無数の感動の瞬間の一つ一つは運命を共にする物語です。日本から中国に輸送された支援物資の箱や日本各地のドラッグストアなどで「中国頑張れ、武漢頑張れ」の張り紙を見るたびに、「困難のときこそ真の友情がわかる」という言葉が頭に浮び、感謝の気持ちでいっぱいです。

 感染拡大を抑え込むために、中国は国を挙げ、未曾有の強力措置を講じています。わずか十日間で、合計10.9万平方メートルの専門病院を武漢で二つ建設し、七日までに中国全土から一万一千人以上の医療関係者が湖北省へ赴きました。また、感染状況や治療効果などの最新情報を速やかに国内外と共有し、皆さんの懸念に責任を持って、積極的に応じてきました。これは自国国民の安全を守るためだけでなく、世界的な公衆衛生の安全と国際社会全体の利益を守る決意でもあります。

 山川異域、風月同天(山や川、国土は異なろうとも風も月も同じ天の下でつながっている)。グローバルな世界において、どの国も国際的な公衆衛生上の事態の外に身を置くことはできません。新型肺炎に対する恐怖と心配はわかりますが、朝の来ない夜はないということを信じてもらいたいです。今、世界中の専門家が競って、治療方法やワクチンの研究開発に取り組んでいます。新型肺炎に対し、過剰な反応といわれなき差別を避けるべきです。国際社会が一致団結し、冷静に予防・抑制対策を進めれば、必ずや最終的な勝利へとつながります。

Suggest to a friend:   
Print