新型コロナ基礎知識コラム
2020-03-26 17:19

問1:無症状病原体保有者とはいったいどういう意味?なぜ無症状病原体保有者を確定診断症例或は疑似症例に入れなかったのか?

答:無症状病原体保有者と一括りにいっても、実は二種類ある。一つは感染確認された無症状の患者。熱もなく、肺気道の症状もないが、CT検査したら、感染が確認できたケースがある。この場合はもちろん確定診断症例に入れる。もう一つはPCR検査による陽性反応が出たが、症状がなく、CT検査でも異常なし。この場合は我々が言っている無症状病原体保有者。

問2:無症状病原体保有者は他人に感染させるのか?

答:陽性反応が出た以上、体にウイルスがあることは間違いない。だから、14日間隔離して、観察する必要がある。もし隔離期に何の症状もなく、陰性反応に変わったら、普通の無症状病原体保有者と判断する。ただ、PCR検査キットの感度、精度、作法によって結果が正確でない可能性があるから、すべて陽性反応に頼って確定診断症例として決め付けることができない。また、陽性反応だけではウイルスの濃度や活性がわからない。ウイルスの培養結果をもって他人に感染させるかどうかを判断しなければならない。

問3:なぜ陰性検査結果になったのに、また陽性反応が出た患者がいる?この場合、患者は伝染源になるか?

答:さきほど申し上げたように、PCR検査の条件によって、正確でない結果が出る可能性がある。つまりまだ陽性患者なのに、検査結果として陰性の取り扱いになった。それで、慎重に判断するため、この場合になったとき、14日間隔離観察する必要はある。中国専門家チームトップの鐘南山氏も「こういう患者は伝染源になるおそれがない」と判断した。新型コロナウイルスは未知のもので、まだ認識不足なところがたくさんある。引き続き研究・観察しなければならない。

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